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マイケルサンデル 究極の選択 (NHK2/18放送)

大雪の後の雪掻きシャベルの値上げ、正当か不当か?
では、災害時の水の値上げは?
消防の民営化。
年会費を払っていない家は消火しないは不当か?

ある高校が成績を向上させるため、インセンティブ制度を導入。賛成?反対?

代理母が出産後に赤ん坊を連れて失踪。この契約は無効か?
インドでは代理母が既にビジネスとして確立されている現実。これはどうか?

徴兵制度、貴方の子供が抽選で徴兵されることに、お金で他人を
送り込むことができるとしたらあなたならどうする?

マイケル・サンデル 究極の選択 「お金で買えるもの買えないもの」を観た。
(NHK総合 2/18放送)

マイケル・サンデルの、時に挑発的なファシリテーションによって参加者誰もが
思考のスイッチを入れる。

でも、思考だけじゃ自分の意見が作れないことがすぐ分かる。

再現アニメーションを観ることで参加者は自分の感覚・感情が揺り動かされるのを体感する。
そして、マイケルは容赦なく、参加者へ質問を投げかける。
それは、頭とハートの両方へズブっと入ってくる。

倫理感、感覚、価値観、エゴ。噴出してるのが分かる。
自分が、何かを選択するとき頼りにするモノサシが問われる。

マイケルは、金融危機後、或いは311後、人々は、自分の責任で考えなければならなくなったと言っていた。

今回の場合、それは、全てのモノが売りに出される世界か?そうでない世界か。どちらに住みたいか。

どんな世界を実現したいのか。一人一人に責任がある。一人一人が描くビジョンが現実になる。

全ての人を満足させることができる案などない。
だからといって、それをまな板の上に載せないで、載せないままではいられない時代になっている。
逆に言えば、それを、先送りしてきた。何年も何年も。そして、今生きている私達が今選択することが私達が将来住む世界を決めていく。そういう時代だと言ってる。

どんな世界に住みたいのか。
どんな現実を見たいのか。

言葉にしたくないこと、コントロバーシャルな話題、グレーなこと、まな板に載せる勇気。

二者択一?とは限らない。三つ目の最高のアイデアもあるかもしれない。
フラットで自由な対話の中で、醸成されてくるものがあるかもしれない。
それを信じて、スポットライトを当てよう。怖がらずに。

そう勇気づけられた。

取り扱うテーマがなんであれ、この人は、すごい場を作っていた。
素晴らしいファシリテーションを見た。

元プロ野球選手、女優、経営者、学生、一人一人が剥き出しになった。

元野球選手の思考停止は意外だった。
女優は、正直にいようとしてて好感もてた。
英会話番組でよく見かけた女性は、驚くほど日本人だったし、非常に情の人だった。
この人がチャリティーイベントをやってるのをなにかで見て意外に思っていたけど、これで頷けた。
通販大手の経営者は、経営者の顔、個人的な思いの両方で揺れていた。
ある意味正直な人だ。

徴兵制度のところで、猪瀬直樹がそれは、非現実的な問いじゃないと言ってたのが印象的。
福島で起きていることは、これはある意味で戦争だと言ってた。
確かに、国のため、国民のため、誰かがやらなくてはならない時がある。それは、突然やってくる。その時あなたはどうしますか?という問なのだ。

野田さんは収束宣言をしたけれど、私は今、はっきり言って非常時と感じる。
既にそういう時代だ。そして、私達一人一人の瞬間瞬間の選択が、次に現れる瞬間を決めている。
偉い人達だけじゃない。普通の人が、自分のモノサシに照らし選択を迫られる。
あらゆることが人ごとじゃないと感じる。
そして、同時に、人間は知恵があるし、不具合を漫然と放置するほど愚かじゃないと思っています。

良い番組をありがとう。
by masumihug | 2012-02-19 22:24 | 所感

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug