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自己愛のこと、わたしの解釈

自己愛の傷つき、
というけれど、
傷なんて、ない。なんて、言ったら、
それこそ傷つく人がいるかしら。

ちょっと慎重になる自分に
気づいています。

そして、私の仮説を、持論を、展開してみます。誤解を恐れず。

「傷」という表現をするので、
痛くて、血が出ていそうで、
部分的にかさぶたになっているとか、
ざっくり切れている感じとか、
良くない、治さないといけない、

「私には、傷があるから。。。」

という言い方になるんだろう。

「自己愛は、傷ついてはいけないもの」

なんだろうか??

と、私、問いを投げかけたいの。

私が大好きな心理家の、ハインツコフートさん。
彼が言っている。

完璧な母親(或いは、乳幼児期の養育者)など存在しない。
よって、自己愛の傷ついていない人などいない。

私、これを見て、腑に落ちました。

これが、リアル。

そして、それは、傷ではない、と、
感じたんです。

「差」なんだ。

母親(或いはその時の養育者)の、その時最大限出来た(愛情)表現と、
あなたの、受け取りたかった(愛情)表現。
には、違いがある。

親子。しかし、それは、違う。

ここが、人類の妙。

その違いが、今、そして、随分と長いこと、自己愛の傷つきと言われているんじゃ
ないかと私は思う。

確かに、悲しい。よね。

言葉も知識も経験もない、他と比べることもできない、赤ちゃんが、
「何かが欠けている」感じがしている、
しかし、比べようがないから、何が欠けているのか分からない。まま、
月日が過ぎる、life goes on...。

大人になっても、「私には、何かが欠けている、そして、それは、分からない」
が頭のどこかに引っ掛かったまま。
人生は、待ったなし。

それを、誰かが、異性が、会社や学校の先輩が、
母親的なものを、与えてくれたり、して、やがて、その形はぴったりでは
ないかもしれないけれど、母からはもらえなかったもので、欲しかったものが、
埋められていく。

これは、うれしい。
思いがけずに、この経験は、起こる。

これが、起こらない人もいる。
あるいは、それでは飽き足らない人もいる。
あくまでも、それを突き止めたい人。
ぴったりの、ピースを探したい人。

その人は、「あれも違う、これも違う」 
何を見ても、どんな種類の事柄も、人生が、こんな感じになる。だろう。

だって、自分が何が欲しいのか、何を見つけようとしているのか、
分からないんだもん。

なにをしていても、気になる。

それは、赤ちゃんの時から続いている、とは、思ってもみないでしょう。

なぜ、今、自分は、何事にも熱中できないのか、自分はおかしいのか?
その理由が、ここいら辺にあるとは、思いもかけないでしょう。

それが、分からなければ、生きている価値がないと、言語化されては
いないけれど、あなたの人生のムードを支配する。

そして、探し続けてほしい。
あくまでも、探してほしいです。

是非、何かをやりながら。

そのために、人生を投げ打ってしまいたくなるかもしれないけど、
ちょっと時間がかかるから、
是非、この世で暮らしていける、まあまあの仕事を見つけて、
お給料をもらって、一方で、あくまでも探し続けてほしいです。

そうすると、きっと、だいぶ経った頃に、「あ~ぁ!これだったのか?」って、
時が来ると思うんだ。

そのね、差、それこそが、あなたがどうしても心を込めたくなってしまうモノなんだよ。
どうしてもこだわってしまうモノ。
それが、あなたが、もらいたくて一番もらいたい人からもらい損ねたと思っているモノ。

それを発見した時、あなたは、それの最高の提供者になっていることに気づく。

それを探す過程で、あなたのアートが研ぎ澄まされていったことに気づく。

人類ってそういうふうにデザインされている、みたいだ。

それは、唯一無二のあなただけの、やり方なんです。

苦しみながら、紆余曲折しながら、試行錯誤と工夫と知恵の結晶。
だって、生死がかかっていたんだから、生き残りをかけて培った知恵だもの。

だからね、自己愛の傷つきなんて、もう言わなくていいと思っているの。

文字通りの傷なんてないんだから。

言ってもいいけど。

確かに、その探す過程で、親への強烈な憎悪、怒り、悲しみが出てくる。
出てきて当たり前だ。

そして、その憎悪に任せて、親本人を殺してはいけない。

あなたが犯罪者になってしまう。そして、強烈な罪悪感と共に生きていくのは
辛すぎる。

あなたは、ただ、本当のことを突き止めたいだけの、正直な人なんだから、
犯罪者になる必要はない。

感受性を誤魔化しては生きられないのでしょ。

人にウソをつくのはもう止めて。
あなたが本当に止めたいのは、自分にウソをつくことなんでしょ。

大きな傷があるとしたら、大きな欠け感があるとしたら、
あなたには大きなパワーが必要だと思う。

その実力を備えるためには、ちょっと時間と、人生の経験が要ると思います。
そういう人生を、本当のあなたはやりたいんだね。

是非、心理セラピーや、カウンセリングの場で、安全に実験してください。
親への訴えを、試しに、やってみてください。
これで、十分です。
十分以上なんです。

バーチャルと思いきや、現実が動きますから。
暫く、やってみてください。

やがて、親との関係が変わってくる、親への気持ちが変わってくる、
向いているエネルギーの質が変わる、少ないエネルギーでOKになってくる。

そして、多くのエネルギーを、自分にとって大切なことに向けていくことへシフトしていく
自分に気づくと思います。

自分にとって大切なことが分かってきます。
自分を大切に扱い始めます。

自己愛の傷つき。
実は、そんな、自分固有の人生を、ユニークな人生を生きる
そのユニークさ、そのものの源泉です。

そういうふうにできている人類。
誰がデザインしたの?

あ、これは、何か特定の宗教とかそういうのじゃないですからね。
心配しないでください。笑

そうじゃなくて、私は、こういう発見をするにつけ、
いちいち人間の仕組みに驚愕するのです。

そして、それを、みんなと共有したいのです。

ただそれだけです。

おもしろいね~!って、一緒に言いたいのです。

私が、この地球でしたいのは、要は、多分、これだけです。

ただこれをしたいがために、
ただこれを自分の机の真ん中に置ける環境にいたいから、
心理セラピストっていうアイデンティティーが必要だったんです。

今のところは。
もしかしたら、変わるかもしれない、変わらないかもしれない。

そして、今が今までの人生で一番よろこびの中にいます。

そんな、自己愛の傷の手当てに明け暮れた末に、
こんなことになっているのです。

おもしろいです。

あなたのストーリーを
ぜひ、聴かせてください。





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by masumihug | 2014-06-01 09:13 | 聞くセラピー

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug