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飛鳥山で出会った

都電の飛鳥山へ
散歩に行った。

図らずも、
渋沢栄一さんの
人生に触れることに
なりました。

ぶらぶら歩いていたら、
そこにいらした初老の紳士が、
渋沢栄一さんのこと、
この辺りの製紙産業の話、
聴かせてくださいました。

興味深いきっかけを投げて
くれました。

ここへふらっと訪れた
ワケが、意味が、
分かったような。

興味が湧いたので、
園内にある、
渋沢資料館へ向かいました。

おもしろかった!

園内3つの施設のサイトは→コチラ

渋沢栄一さんのお名前と、
この方が、今の日本の産業発展の
基礎の基礎に大きな影響を与えた人って
ことだけは、ぼんやり知っていた。

資料館で、この人の生い立ちから、
考え方まで、バランス良く知ることが
できました。

しかも、その日は、その設立に関わった
東洋紡社の創立記念日ってことで、
入館料が無料でした。

この辺りにも、人柄が伺える。

渋沢栄一さんは、意外とやんちゃな人だったと
知ったことが、わたしの興味を掻き立てた。

若いときは、尊皇攘夷思想の影響を受けて、
高崎城乗っ取りだとか、横浜焼き討ちだとかの計画を
立てていたと。血気盛んな、彼のエネルギーのぶっとさを
感じました。

そして、運がいいんですね。

従兄弟に説得されて中止します。

そして、父親から勘当されたという体を作って、
京都へ逃れます。

そして、徳川慶喜に仕えることになる。

すんごく端折って書いているけど、その後、
パリ万国博覧会へ慶喜の弟の随員として帯同する。

そこで、近代国家のヴィジョンを見たんですね。

だけど、日本国内では幕府が倒れて、帰国となる。
その時は、栄一さんは、静かに暮らすよって言って
いたらしいんだけど、時代はそうはさせなかった。

大隈重信さんに呼ばれて、大蔵省の仕事をする。

それから、彼は、そのでっか過ぎる自分のエネルギーを
日本の近代国家へのプロセスを大きく推し進めるまさに
エネルギーの一つになって汗をかくことになった。

パリで見た景色が、彼の頭にあっただろうな。

若い頃のやんちゃをそのままやっていたら、
単なるテロリストだった。

自分の中の、自分でも持て余してしまうエネルギーのうねり。

それを、注ぐ先を探す。

自分が注ぐに相応しいものと出会えたら、
それはラッキー。

だけど、時にそれが、その時代時代によって、
早過ぎたり、反社会的だったり、大きな流れに抗うような行為だったり
するかもしれない。

もしかすると、それは、その人の中の未完了になっていることが、
その人を、そちらへと押し出すかもしれない。

栄一さんの場合は、若いうちだったことと、本気で心配してくれて、
本気で中止を助言してくれる親族がいたことが、幸いだった。

彼のエネルギーは、彼の誇りを傷つけることなく、
使われることになった。

つまり、荒削りな反骨や、
個人的な反発から向かう先へ、向けることから修正された。

そうして、後のわたしたちは、その恩恵を受けている。

エネルギーの使いどころ。
自分のエネルギーとの付き合い方。

時に、「猛獣使い」のように例えたくなることがある。
クライアントさんを見ていて。

そう、このテーマは、なにも渋沢栄一さんだけじゃないんだ。




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by masumihug | 2015-05-06 06:30 | 所感

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug