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『アリー/スター誕生』観た




怒りにね
私の中にある怒りに
責任を持たなくてはいけない。

この映画を観て、
改めて、
そう思ったよ。

怒りを
麻痺させる為に
していることがある。

自分の中にある
確かにある
一触即発の怒りのパイロットランプ

いつもチロチロとある
それを隠して
何かでいる
社会の中で、人である為に


何かで居る為に
何かで居続ける為に
アルコールとドラッグで、自分の中の火消しをしている人

何かで居る為に
飲み込み続ける人
優しさで嘘をついてしまう人

どちらも持続可能じゃないのだよね

二人の関係が破綻する
というように一見見えるけれど、
破綻するのは、その人が自分を自分じゃなく居させる為に払うその努力

それを、
この映画はこれでもかと見せてくれる


私は、ジャックにもアリーにもなれる
のだよね
と、感じました。

どっちを選んでも残酷に見えます。

どちらも、身に覚えがあるように感じます。

だから、
とても、リアルだと感じました。

恐らく、そう感じる人が多いからこの映画は評価されているのでしょう。
Lady Gagaの中のピュアな質が本当にこの作品に共鳴してる。


このエンディングで良しとする
ということは、
ここに一つの希望がある 
ということなんだと受け取った。

確かに、
このエンディングの出来事は、一般的にはいいことじゃない
けど
私は、「これから始まるのだ」
という、気持ちがした。のは、確かです。

アリーが、
この後どうするのかを見たい。
と、思いました。

つまり、
これから、本物のスターになっていくのかな。
と、思考が動きました。


何かで居る
から離れて、
未知の領域へ
そこに、自分の形を描いていくのかな

誰かに望まれる形に
自分を合わせていくことで
ある種の成功や名声というのがあるし、
そこを通過するから
その先を見ることが出来るんだろう
とも思います。

そこを通過していく過程は、
火の輪をくぐり抜けていくように見えます。

その火の輪に、あっという間に焼かれてしまう人もいる

火の輪と思いきや、自分自身の中の火で焼かれてしまうのかもしれない
どっちかっていうと、そっちなのでしょう。

映画は、こんな華やかな世界を舞台にしているけれど、
内面で起こることは、
現代に生きている私たちに起こることと違いはないように感じる。

「私」を、私のままに生きようと
すればするほど、
こんな体験に直面する。

外へ向かうより、
内側へ、自分が自分自身へ近づけば近づくほど、
その過程で、火に焼かれるような目に遭うのは
なぜだろう。

ただ確かなのは、
アリーは生きている
ということ。

生きる という方を選んでいる
という事実。

焼かれてしまうと思いきや、
焼かれやしないのだね。

内側でチロチロと燃える炎も
自分を焼く程の熱い炎も
これは、私のものだ。

これは、私の命だ。

自分自身の生命だと気づいて
その炎を自分自身のものだと認めて
いくことなのかと思いました。

Lady Gagaの曲
Born this way
とも重なってきますかね。


ともかく、始めから最後まで
私は、いろんな種類の出方で
水が目から出ました。

観終わってからも、思い出すたび更に
大量の水が溢れています。

アリーの自宅の自室の壁に飾ってあった
キャロルキングの「Tapestry」のジャケット写真!

見つけた時、あまりの衝撃で変な音が喉から出てしまった。笑
そして、ぐっときて、また涙。

ああ、
私もまた、こうやって、
焼かれながら
水を出しながら
生きている

良い映画だった。




個人セッションでお会いできたらうれしいです。



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by masumihug | 2019-01-08 01:48 | 所感

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug