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「多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ」


作品の背景をネットに当たったところ、
こんなふうに書いてあった。


裸の赤毛の女性が真実の手鏡を手に持ち、

その鏡を鑑賞者の方へ向けている


彼女の上部には

ドイツの詩人フリードリヒ・シラーの「歓喜に寄す」からの引用文、


「もし、あなたの行いと芸術で

数多くの人びとを満足させることができないならば、

少数者を満足させるために行為と芸術を行え。

多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ。」

が記されている。



多数の人が
喜ぶことは
悪いことなのだ

この言葉が、
鏡から私へ映し返されます。

つい、多くの人に理解されようと思ってしまう。
多くの人にとってわかり易い。かどうか?とか。。
親切かどうか?とか。。

しかし、そうすればするほど、
大元の情熱から離れていくようで。。

また、アクのようなものは削がれるが、
それによって、本来の力を失っていくようで。
そして、実際のところ、正確に伝わらず、
また、それを待っているであろう人の所へ届かない、ようで。。

出来上がったものは、
説明ばかり、注釈ばかり、
結局は、誰も関心を寄せないものになるか

キャッチーなコピーばかりが踊って、暗躍して、しまったり。

そんな気がします。
だから、このブログも、親切設計じゃないかもしれません。
とは、思いながらいるんです。

その塩梅は難しいなぁと思います。

ただ、このことを肝に命じておかないと
と、思っているんです。

クリムトは、自分の作品にこれを書いて、
自分自身のスタンスを明らかにしたみたいです。

1899年のことですよ。

100年以上前に
こういう人がいたってことを
思うと、胸に響くものを感じます。

だけど、クリムトの作品は、100年前も今もその間も
多くの人を惹きつけているのは確か。

クリムト展で、
この作品に会うのを楽しみにしています。



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by masumihug | 2019-01-31 23:04 | 所感

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug