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NHK特報首都圏で、逗子ストーカー殺人事件を取り上げていた。

小早川明子さんというカウンセラーが相談を受けていたというのを見て、
興味を持ち、通して見ました。

被害に遭われた女性、加害者の男性、映像が出たけれど、共に、普通の、
いい感じの人達。女性は残念ながら命を奪われ、男性も、その場で自殺
している。

2人から話しを聞くことはもう出来ない。現実世界での、2人の和解もない。

最後の方、女性の遺族の方のコメントがとても印象的だった。
確かこんな感じだった。

「(遺族の私が))こんなこと言うのも、変だけど、加害者を救う事しかないと思う。」

遺族なのに、考え悩み抜いた末行き着いた言葉だろうと思うと、頭が下がる思いがした。
そう言ってくれてありがとうと感じた。
私も、心からそう思います。

そして、この言葉で初めて、加害者が人間扱いされているように感じた。

加害者の男性、モンスターになって行く自分。
止めてほしかっただろう。

命をかけてすることでは絶対ないし、ましてや人の命を奪うなんて
絶対にあってはならないことだ。この点で加害者を擁護するつもりはない。

それを前提としつつ。
加害者に思いを馳せる。

番組を見ていて、少しだけ気になった。

2人はちゃんと別れたんだろうか?
特に加害者の方に、別れたという認識が、ちゃんと心と身体に入ったんだろうか?

説明では、交際2年で別れたという事だったけど。
少なくとも彼の方は、まだ終わってなくて、聞きたいこと、言いたいこと、
を持ったままだったんじゃないか?

その後、彼のストーカー行為が始まる。
その一方で、彼の方は、病識があって、精神科に世話になる。
この時点では、自分で自分がちょっとおかしいと分かっていたんだ。しかし、
心、想いの部分を手当てすることは叶わなかった。

小早川明子さんは、ストーカー被害のエキスパートらしい。
実際に加害者と会うことでこれまでいくつものケースを解決に導いて
きたらしいが、この件については、女性が同意せず、加害者との面談が
なかったことを悔いていた。

初め、そこまでするのは凄いなと思った。
小早川明子さんの事ををあまり知らなかったので、カウンセラーの立場で、
クライアントにストーカー行為をしている人に会いに行くなんて。

けれど、それが必要だと、後では思うに至った。

加害者は、思いの丈を誰かまともに聴いてくれる機会を求めているのだと。
これを観て感じました。

初めのうちは、なんで別れを告げられたのか、普通に話したかっただけなのじゃないか?
本当は、お互いに、ちょっとコミュニケーションが下手だっただけなんじゃないか?

はじめは、悲しみだったものが、積み重なり、怒りになり、憎しみになり。
無視や、門前払い、挙げ句の果てには逮捕。
もはや人間扱いされていない自分。そして、モンスター化していく自分。

この人たちの、生育歴や、これまでの生活や気持ちの移り変わり、ご家族のこと、
ご家族のお気持ち、など、全く知り得ない状況で、それらを考慮せずにいろいろ
言うことは憚られる。のだけれど、この番組を観て、多くのことを感じました。
とても、リアルに感じることが出来ました。

ストーカー殺人と聞いただけで、私達は、さっと線を引いてしまう。
異常な人の世界の事。
恐い人には近寄らないようにしようと。

しかし、そうでもない。
誰の中にもある狂気。
そして、その狂気を発露させて見せてくれてる人に思いを馳せない限り、
この世は落ち着かないんだ。と私は感じる。
少なくとも、私は落ち着かない気分になる。

見ないふり、それが有るのは分かってるけど、私の関わる所じゃない。
と言いたくなるような部分。

この番組を観て、このところ、何度も自分に問うている事が、また問われた感じがしています。
そして、この恐さや問いをいつも持っていなくちゃいけないとも今は感じます。

この心理の世界が好きで興味が尽きなくて、それに突き動かされ、ここへやって来た、
けれども、私は本当に人に相対しているか、覚悟はどうだ?と、今大きな責任を感じています。

小早川明子さんは、かつて、ゲシュタルトを学んだ人のようで、親近感と共に、
本当の意味での支援のあり方に大きな刺激を受けました。すごいです。
また、これだけの情報を公開された当事者のご家族の方々の姿勢に感銘を受けました。
それから最後に、残念ながら亡くなられたお二人のご冥福を心からお祈りします。
私達に見せてくれてありがとう。


NHK特報首都圏
http://www.nhk.or.jp/tokuho/





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by masumihug | 2013-02-17 22:22 | 所感

感じることが難しい人へ

感じることが難しい人。

それ、かつての私。

どう感じますか?という質問をされると、
イラっとするほどだった。

今はと言えば、その質問が大好き。
感じる質を使うことを自分の生業にしている。
だから、もっと磨かなきゃいけない。

でも、こうなるには、人生は私にちょっと苦労をさせた。

2003年、突然左脚膝から下が炎症を起こし、
しばらく入院し、仕事を休み、病院のベッドで一日中
点滴で抗生剤を身体に流しながら、一日中夢を見ていました。

毎日毎日一日中夢うつつで過ごしました。
病棟の廊下の突き当たりに大きな窓があって、
そこから毎朝朝日が昇るのを見ました。
車椅子に座って。左足だけ、前に突き出したまま。

こんなにゆっくり一日を過ごしたのは、人生初だったかも。

会社へは、でもやっぱり心配だったり、自分の存在を知らせたかったり
もあったかもしれない、しょっちゅうメールで経過を知らせていました。

笑っちゃう。

ぼーっとしながら、自分のやり方、生き方を変えた方がいいのだろうと
分かっていました。

それから、あまり大きな声で好きとは言い難かった世界へ恐る恐る
入って行きました。

瞑想なんかを始めてみました。
いわゆるスピ系の人達との交流がありました。

でもね、私は、感じることができなかった。
頭では理解してるよ。
理論はバッチリ。

でもね、実は、感じていないの。
瞑想なんて、絶対ムリだ!

それは、強烈な劣等感だった。
この世界に答えがあるかもしれないと来てみたけれど、
「感じられない」のは致命的だった。

会社でもダメ、こっちの世界でもダメ。
私、居場所ないじゃん。

最後の最後、あるセミナーに参加した。
もう、これでダメだったら、私は、またあの物質至上主義の世界
へ戻りますという覚悟で。

そこでやったのは、来る日も来る日も、「感じる」の練習。
真夏の屋外で、ひたすら、木、道端の石、野良猫、花、雲、ビルの窓、
それと向き合った。

泣きそうだった。
落伍者だ。私。

会社では、一定の評価をもらっていた、つもり。
そのために、脚が痛くても、痛さも感じずに、がんばった。
男なんかに負けるもんか。
実際、私、男より上手だし。と内心思っていた。

でも、実際には、人として、女として、自分がなんの価値も、厚みも、ないの
分かってた。そしてそれを認めてしまうのが、うすうす分かってて、恐かった。

セミナーの、最後の方で、指導してくれる人が私に言った。

「あのね、今手を置いている机、触れてる手が、固いとか冷たいとか、
感じてるでしょ。それが、感じるってことだよ。分かる?
深刻ぶらないで、真剣にやって!」

私、その言葉で、何かが落ちた。
正確には、感じている身体の部分とそれを受け取る心がつながった。
のが分かった。
カチっと音が鳴ったような気もする。

そうか、今、既に、ここにあるんだ。

それでも、感じることは、相変わらず苦手ではあったけど、
徐々に受け取る回路が、流れが良くなっているのが分かる。

日常に戻る、オフィスにいて、私の中でいろんな声がしてるのが
聴こえるんだ。驚いた。

だって、私は、仕事をしたがってない。
絵が描きたい。ピアノが弾きたい。今、外へ散歩に行きたい。
太陽を浴びたい。と言っている。

正確にいうと、何か、モヤっと、自分の中や周りにあることを、
一つ一つ捕まえて、言語化することが出来るようになった。

言葉にすることを、自分に、許可をした。のだ。

そして、これが生きているということか、と知った。

許可をするとか、しないとか、自分の人生なのに、
許可なんかホントはいらないのにね。

この後、このセミナーの続きを受けるため、要はもっと
感じるために、本家のある米国へ2回も行った。

それが、2007年のこと。
私は、「感じる」を取り戻すのに、ものすごい時間とお金を使いました。
私の場合にはそれが必要でした。

人間になった。と本当に思いました。

だから、「感じる」には、人一倍、思い入れがあります。

「感じる」のレッスンができないかなと、ずっと頭の片隅にありました。
私のように苦しんで、答えの見えない人がいるはずだから。
そんな所でスタックしなくたっていいと。

同時に、これを伝えるの難しいと感じていました。

そして、スキルとしてのフォーカシングに出会いました。
うれしかった。

フォーカシングは、その辺りを知らぬ間に越えさせてくれると思いました。
やさしく、穏やかに。
身体のどこか、を入り口に、ゆっくり丁寧に辿っていくことで、
いつの間にか、「感じる」をやっている。
と、思いました。
これなら、安全に伝えられるし、私みたいに大金を払わなくていい。

「感じる」ことに困難を感じる人に、サポートができたらと思っています。
そのために、このワークショップをもっと育てていきたいと思っています。

なぜなら、人間は、感じていないわけがないということ。
そして、感じるとは、ここに肉体をもって生きているということだから。

今の私は、感覚の中にいるときが大好き。
それを使うのが大好き。
そして、もっとこの感覚を磨こうと、磨かなくちゃいけないと思っています。
そして、描写するための言葉、ぴったりのコトバをもっと持ちたいと思っています。
感じたことを、言葉にして、最高の贈り物にしたいと思っています。

大の苦手だったモノが、今私の一番頼れるモノになっています。

フォーカシングワークショップが、参加してくださる方々の
何かのきっかけになったらと願います。

次回のフォーカシングワークショップは、
2/24日曜日
3/16土曜日
です。

**注:この記事は、2013年2月9日のものです。

よろしかったら是非遊びに来てください。
お会いするのを楽しみにしています。


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by masumihug | 2013-02-09 04:44 | 個人セッション
フォーカシングのワークショップ第3回、終わりました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
とっても楽しかったです!

回を重ねる毎に、形が象られていくみたいです。

私たちはフォーカシングが大好きで、興味が尽きなくて、
自分達がフォーカシングから得られた喜びを、
みんなと共有したい気持ちからやり始めました。

それには体験してもらうのが一番で、しかし、
それはちょっと普段より無防備になる感じがする人も
いるかもしれない。
それは、人によっては、危険さが伴うかもしれない。
そこを超えて行く体験になれるよう、みんなが、
自分の柔らかい部分に安心して触れられるように、
安全な場を作る事を心がけます。

そして、元々フォーカシングを生きている人もいて、
そういう人には、自分のやり方に大いに確信を持つ
機会になるかなと思っています。

なりより一番信頼のおけるのは自分の身体。
それとチームになること。をワークをしながら、
自分自身も確認しながら、やっています。

次回は、2/24日曜日です。よろしかったら是非遊びに来てください!

会場は、藤沢市の建物の和室。
この建物、恐らく、建った当時、きっと60?70年代か?、かなりモダンな
建築だったんじゃないかなあ。
で、その1階奥にひっそりと二間続きの和室があります。炉まで切られております。
大きな開口からぼんやりとした光が入ります。北向きなんでしょう。
ちょっとした庭、その先は崖ですから、人はまず通ることはなく、時折猫が
横切るくらい。
静かです。

落ち着くねって、いうことでココを借りています。
で、今回は、この部屋も私達のチームになってくれてるように
私は感じました。うれしいです。

私達も、一生懸命に良い場を創ろうとしていますが、
その土地、その空間にも固有の感じがあります。
それと調和できると、理にかなっていると安心できます。
これも身体で感じていく部分デスね。

余談が長くなりました。

ワークショップでお会いできることを
楽しみにしています。
by masumihug | 2013-02-04 15:19 | 個人セッション

わたしを知って、わたしを生きる。神奈川県藤沢市にて、心理セラピーを行っています。ホームページこちらです。 https://kiku-therapy.jimdo.com/


by masumihug